【亜鉛】基本知識を学ぼう!|効果 取り過ぎ 食品

亜鉛とは

亜鉛(あえん)は、特に「必須ミネラル」と呼ばれるほど、からだにとって非常に重要な役割を担う栄養素の一つです。人体には、約2~3グラムほどの亜鉛が必要とされ、筋肉や骨、皮膚、肝臓といった重要な部位に多く存在しています。亜鉛は、自然に生成することができないため、毎日の食事から摂取する必要があり、不足すると健康にさまざまな影響が出ることがあります。

なお、金属物質である亜鉛とは元素的な記号は同一ですが、体内には「亜鉛イオン」という形で存在するものであり、その形態や状態、役割や反応性はまったく別物ととらえる方が自然です。特に、亜鉛イオンは体内でタンパク質や酵素と結合することで、人の持つ生理機能に深く関わっています。

亜鉛の効果

亜鉛には非常に多くの働きがありますが、特に重要なものを以下に紹介します。

  • 味覚を正常に保つ:

    亜鉛は、舌にある味を感じるための細胞である、「味蕾(みらい)」の働きを保つのに欠かせない栄養素です。これが不足すると、食べ物ごとの味の判別がわかりにくくなる「味覚障害]が生じることになります。

  • 免疫力を高める:

    亜鉛は、免疫細胞の働きを助ける効果があり、風邪をひきにくくしたり、感染症から身体を守る役割を担います。
  • 傷の治りを早める:

    怪我をしたときには、皮膚や組織を再生させるために多くの酵素が働きます。亜鉛はこれらの再生能力を持つ酵素と結合し、傷の治りを早めたり、皮膚の再生を助けたりします。
  • 成長や発育をサポートする:

    亜鉛は、子供の成長期になると活発に行われる細胞分裂の際にも働き、特に身長の伸びや体重の増加にも著しく影響をもたらします。また、妊娠中の母体を通して胎児の正常な発育を支えます。

  • 抜け毛や肌荒れを予防する


    最近の研究では、亜鉛は髪の毛や肌の健康を保つミネラルとしても効果があることが報告されています。そのため亜鉛が不足することで、抜け毛が増えたり、ニキビの増加や悪化、あるいは肌荒れといった症状が起着やすくなることが指摘されています。

逆に体内の亜鉛が低下すると、上記で挙げた内容の低下に加え、貧血や倦怠感、集中力の低下といった症状が引き起こされる場合があります。

亜鉛の種類

亜鉛は、体内における酵素の補因子として活発に活動し、300種以上の酵素で亜鉛が含まれています。そうしたミネラルとしての亜鉛を摂取する際の種類として、大きく以下の2つが挙げられます。

  • 美肌の効果がある:

    血流がよくなることで、肌の細胞にも十分な栄養が行き届き、健康的なお肌を保つことができます。

  • 食品中に含まれる天然の亜鉛:

    これがもっとも一般的であり、身体にとって最も自然な形で摂取、吸収されやすい特性があります。

  • サプリメントの亜鉛


    不足を補う補助食品として、サプリメントや栄養ドリンクなどに含まれている亜鉛を指します。それぞれ吸収力や特徴が異なりますが、以下のような名称の種類があります。

    グルコン酸亜鉛 – 比較的吸収されやすく、広く使われる。胃腸の弱い人におすすめ。
    ピコリン酸亜鉛 – 吸収率が高いとされる
    クエン酸塩亜鉛(シトレート) – 胃に優しく、吸収も良好。
    酸化亜鉛 – 吸収率は低いものの安価なのが特徴
    硫黄亜鉛 – 医薬品にも使われる。胃腸刺激が強い場合がある。

亜鉛を摂り過ぎると、どうなる?

体にとって必要な栄養素の亜鉛ですが、もちろん「多ければ多いほどよい」というわけではありません。過剰に摂り過ぎた場合には、以下のような体に悪影響を与えることがあります。

  • 吐き気や腹痛、下痢などの症状を催す

    特にサプリメントなどにより亜鉛を過剰に摂取した場合に、胃腸に負担がかかってしまい、吐き気や嘔吐、下痢などといった「急性亜鉛中毒」を発症してしまう場合があります。

  • 免疫力が低下する
    不思議なことに亜鉛は、不足しても過剰に摂取しても免疫力が低下してしまう栄養素です。

  • 銅の吸収を妨げる

    体内にある別のミネラルである「銅」に影響を与えてしまい、貧血や免疫力の低下といった「銅不足」による不調を誘発してしまう危険性があります。

  • 長期的な健康被害の可能性
    長期間にわたって高い容量の亜鉛を摂取し続ける事で、上記の免疫力の低下や銅不足の他にも、腎臓や神経系への悪影響を及ぼす場合があります。

亜鉛が豊富な食品

亜鉛は、以下のような日常的な食生活の中の食品から、摂取することができます。

  • 肉類 - 牛肉(特に赤身)、レバー(豚や鶏)
  • 魚介類 – 牡蠣(特に含有量が高い)、うなぎ、いわし、さば
  • 豆類 – 納豆、大豆、レンズ豆、ごま
  • 穀物 – 小麦麦芽、全粒粉パン
  • 乳製品や卵 – チーズ(特にパルメザンチーズ)、牛乳、卵黄

この中でも、特に牡蠣は「亜鉛の王様」と異名を持つほど、非常に多くの亜鉛を含んでいます。

まとめ

亜鉛は、体の中で酵素とつながって、様々な成長や発育を促す働きをする重要なミネラルの一つです。正常な味覚を保ったり、免疫力を高めたり、怪我などの傷の回復を助けたりといった、実に様々な場面で活躍しています。

牡蠣を筆頭に、牛肉や納豆、レバーなど多く含まれる食品を、日々の食生活に取り入れて、無理なく摂取することが可能な栄養素でもあります。

健康を保つには、亜鉛に限らず「不足しないこと」と同時に「取り過ぎないこと」も極めて大切です。サプリメントは通常の食品からはどうしても摂取が難しい場合にだけ、バランスよく適量を守って利用するだけにつとめ、健康的な体を保ちましょう。

  

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