【ビタミンK】基本知識を学ぼう!|効果 取り過ぎ 食品

代表的な他のビタミンと比べて、あまり聞きなれないビタミンKですが、特に体の健康を支えるために必要な、とても重要な役割を果たしている栄養素です。

ビタミンKの効果

体を丈夫に保つほか、万が一の時にも活躍するビタミンKの効果には、次のようなものがあります。

  • 怪我をしたときに血を固める

    怪我をした時に素早く血を固めて、それ以上の出血を止める役割を担います。ビタミンKが不足すると、血が止まりにくくなり、大きな怪我の場合には命の危険を伴うことにもなりかねません。

  • 骨を丈夫にする

    ビタミンKには、カルシウムが骨に定着するのを助ける働きがあるので、骨を丈夫にし、骨折を防ぐのに役立ちます。特に成長期のこどもが多く摂取することで、年齢を重ねてから骨がもろくなるのを防ぎます。

  • 血管を健康に保つ

    血管の壁にカルシウムが溜まり過ぎるのを防ぎ、血管自体を柔らかくする性質があります。これによって、血液の流れがスムーズになり、心臓や脳を正常な状態に保つことに役立ちます。

ビタミンKを摂り過ぎると、どうなる?

ビタミンKは、脂に溶けやすい「脂溶性(しようせい)」のビタミンのため、体に取り込まれやすい性質を持っていますが、普通の食事で摂取する分には、大きな支障はありません。しかし、サプリメントなどで過剰に摂取した場合には、以下のような症状が起きる場合があります。

  • 血栓(けっせん)ができやすくなる

    血を固める凝固機能が過剰になり過ぎ、血管の中に血の固まりである「血栓」ができやすくなる症状が、稀に起きる場合があります。

  • ワルファリンの効果が薄まる*

    血液をサラサラにする薬の「ワルファリン」を常用している方の場合に限り、稀に薬の効果が弱くなることがあります。

ビタミンKが豊富な食品

特に、緑色の葉っぱの野菜や発酵食品などに多く含まれるビタミンK。以下のような食品に含まれています。

  • 野菜類

    ほうれん草、小松菜、ブロッコリー、キャベツ
  • 発酵食品
    納豆(特にビタミンKが豊富です)、チーズ

  • 肉や魚
    緑やオレンジ色の野菜に豊富に含まれます
  • レバー(牛、豚、鶏)、青魚(サバ、イワシ)

ビタミンKは体を守る重要な栄養素であり、特に納豆には他の食品と比べても、圧倒的に多く含まれています。納豆を食べる習慣のある日本人のありがたさを噛みしめながら、毎日バランスのよい食事で適度なビタミンKの摂取を心がけましょう。